Monday, October 21, 2019 10:04 AM

複数の米社への5G技術ライセンス供与を協議中

 中国通信機器製造最大手の華為技術(ファーウェイ)のヴィンセント・パン上席副社長兼取締役は18日、自社の5G(第5世代無線通信)技術をライセンス提供するために米通信関連会社らと初期の協議中にある、と話した。

 ロイター通信によると、協議相手のいくつかは、長期的契約または1回かぎりの技術使用権移行に興味を示している、とパン氏は取材に答えた。それらの社名は明らかにされていない。

 「われわれと協議している会社はいくつかあるが、すべてを最終化するには時間がかかるだろう」と話した同氏は、協議が始まってまだ2週間であり、詳細について話し合う段階にはない、と述べた。

 米政府は、華為製の5G通信機器に裏口(外部からの不正アクセスを許すソフトウェアの侵入口)が仕込まれており、中国政府によるスパイ行為の道具に使われる、と断定し、同社製品を使用禁止にするよう西側友好国または同盟国らに働きかけている。

 華為は米政府の主張内容を繰り返し否定している。

 通信機器市場では、華為とエリクソン、そしてノキアが3大メーカーとして世界市場を牛耳っている。エリクソンとノキアの機器は華為製より高額であるため、4G通信機器までは多くの国で華為製が広く普及している。

 米国のトランプ政権は、5G通信技術市場における華為のさらなる台頭を阻止すべく、同社を禁輸対象企業リスト(米商務省によるエンティティー・リスト)に追加し、同社への製品供給を米企業らに禁止している。エンティティー・リストには同社の関連会社も多く追加されており、その数は100社を超える。

https://www.reuters.com/article/us-usa-huawei-tech-licensing-exclusive/exclusive-huawei-in-early-talks-with-us-firms-to-license-5g-platform-huawei-executive-idUSKBN1WY010