Friday, October 25, 2019 10:26 AM
IBM、次段階のRPA「デジタル・ワーカーズ」を発表
IBMは、業務過程自動化における人工知能活用拡大策の一環として、「デジタル・ワーカーズ(digital workers)」と呼ばれる新たな法人向けデジタル・ソリューションを発表した。
シリコン・アングル誌によると、IBMは、同アプリケーションを開発するために、ロボティック業務過程自動化(robotic process automation=RPA)分野の専門会社と協力した。一般に、RPAは反復的単純作業を自動化することを意味するが、IBMのデジタル・ワーカーズは、より複雑な作業にも対応できると、同社は説明している。
「デジタル・ワーカーズは、文書を読んで情報をふるいにかけ、対応が必要かどうかを見きわめることができる。意思決定を支援し、作業に優先順位を付け、従業員らの仕事の流れに統合できる」と、IBMデジタル・ビジネス自動化担当副社長のマイク・ギルフィックス氏は説明する。
「現時点でのRPAは、非構造化データを取り扱ったり、仕事の流れに直接統合したりするという点で劣っている。(デジタル・ワーカーズはその点で強化され)RPAの延長線上にあると言える」。
この種の機能を顧客会社に使ってもらうには、間違いが生じないようにしなければならない。「たとえば、まだ学習していないからといって、未成年に不適切なものを売ったりするようなことがあってはならない」とギルフィックス氏は話す。一般的なRPAではそこまで対応できない場合が多い。
IBMは、そういった問題に対応するために、デジタル・ワーカーズが具体的に何をするか、どういう状況で人の介入を求めるかを、自然言語で指定する制御機能を組み込んだ。
「(デジタル・ワーカーズは)従業員たちによる業務と切り離された状況で単純に自動化するものではない。人とデジタル・ワーカーズのあいだには真の相乗効果を生み出す協業がある」とギルフィックス氏は述べた。
【https://siliconangle.com/2019/10/23/ibm-aims-to-increase-business-productivity-with-digital-workers-dataaiforum/】