Thursday, October 31, 2019 10:09 AM

製薬業界向けにIIoTでデジタル化と自動化に注力

 大企業向け検証ライフサイクル管理ソリューション(Enterprise Validation Lifecycle Management Solutions=VLMS)市場大手の新興企業ヴァルジェネシス(ValGenesis、カリフォルニア州フリーモント拠点)は29日、北米Tシステムズ(T-Systems North America、アリゾナ州テンビー拠点)と技術提携し、生命科学分野が産業用モノのインターネット(IIoT=Industrial Internet of Things)技術を活用できるよう支援する計画を明らかにした。

 PRニューズワイヤーによると、両社は提携のもと、製薬やバイオテックの製造部門のデジタル変革や規制遵守、現場環境最適化を図るために、検知器群を活用して温度や湿度、放射線量、照明といった現場状況をリアルタイムで監視することで、製造や保管、物流の透明性を最大化することを目指す。

 ドイツ拠点の新興企業Tシステムズの米国子会社である北米Tシステムズは、IIoTの技術ソリューションに強みを持つ。

 両社はその手始めとして、顧客会社の防塵室に設置する検知器群からデータを自動収集して分析し、防塵室の状態を追跡して環境管理業務をデジタル化する計画だ。

 利用者らは、ヴァルジェネシスのVLMSシステムを介してデータにアクセスし、また、IoTインターフェイスによってリアルタイムかつ連続のデータ収集を自動化でき、あらかじめ設定した各種の基準から逸脱する状態に関する自動通知を受け取ることが可能となる。

 両社は、ヴァルジェネシスのVLMSとTシステムズのIIoTを統合することで、製造過程から製品保管、そして納品にいたる工程を検証可能にする包括的自動化システムを製薬業界に売り込むことで新たな収入源の創出をねらう。

https://www.prnewswire.com/news-releases/valgenesis-partners-with-t-systems-to-further-enable-digitization-and-automation-through-iiot-solutions-for-the-life-science-sector-300945133.html