Thursday, December 12, 2019 9:02 AM
JPモルガン、経費申請の審査をロボットで処理
JPモルガン・チェイス(JPMorgan Chase)は、経費請求(報告)の内容と処理が社規に準拠しているかどうかを判断するために機械学習技術を使い始めた。
ブルームバーグによると、同社のローリー・ビア最高情報責任者(CIO)は、「経費申請内容に関する管理職による承認を廃止し、出張費やそのほかの経費報告を機械学習モデルによって完全に審査している」と話した。
機械学習は人工知能の一種で、膨大な量のデータの分析から学習してパターンを認識し、それにもとづいて承認の是非を判断する。
不正な経費請求を防ぐには、中間管理職による精査または第三者監査サービスへの依頼が必要だが、それらは経費請求処理にかかるコストを増やす。JPモルガン・チェイスはそこで、「官僚的な非生産性を排除すべく」、自社の経費関連規則に応じて請求内容の正当性を判断する機械学習に100%任せることにした。
JPモルガン・チェイスは、先進技術の業務活用に熱心な銀行の筆頭だ。同社は、カーネギー・メロン大学の機械学習責任者を2018年に雇い、機械学習技術によって業務過程を自動化する効率化策に注力している。
同社のジェイミー・ダイモンCEOは4月に、株主らへの書簡のなかで、クレジット・カード不正使用を機械学習によって検知することで年間1億5000万ドルの支出を回避できる、と話した。
【https://www.bloomberg.com/news/articles/2019-12-11/jpmorgan-rolls-out-robots-to-scrutinize-banker-travel-expenses?srnd=technology-vp】