Tuesday, December 17, 2019 9:11 AM
テレフォニカ、ファーウェイ製機器を激減へ
スペインの携帯電話サービス大手テレフォニカ(Telefonica)は17日、欧州での5G通信網整備に向けて、中国のファーウェイ(華為技術)から購入する機器類を劇的に減らす方針を打ち出した。
ロイター通信によると、欧州の携帯電話サービス業界4位のテレフォニカは、5G通信網にとってもっとも繊細な部分に使われる機器をファーウェイ以外の数社から購入する計画だ。それらの機器には、データ転送や数十億台単位の機器の接続に使われるものが含まれ、ファーウェイ製の採用はそれらの用途以外のごく一部に限定される。
5G通信網の構築において、どの通信機器メーカーからどのような機器を調達するかをめぐっては、政治的要素が非常に強まっているが、テレフォニカのエンリケ・ブランコCTIO(Chief Technology and Information Officer)は、「純粋に技術的要素による決定」と話した。
テレフォニカは、現行の4G通信網の基幹設備では、同社の主要市場であるスペインとドイツにおいてファーウェイ製に完全に依存している。しかし、今回の軌道修正によって、ファーウェイ製は2024年までにテレフォニカの基幹設備から消滅する。
テレフォニカのドイツ法人は先日、ドイツにおける5G通信網構築からファーウェイ製機器を排除しないと明言したが、今回の新方針表明によって、欧州市場での復活を目指すファーウェイが逆境にふたたび直面した。
13日には、ノルウェイの通信サービス大手テレノア(Telenor)がファーウェイ製機器の採用を完全に打ち切ってスウェーデンの通信機器大手エリクソン(Ericsson)製に切り替える計画を発表したばかり。
【https://www.reuters.com/article/us-telefonica-huawei/telefonica-to-drastically-reduce-huawei-kit-for-its-core-5g-network-idUSKBN1YL0OG】