Monday, June 22, 2020 10:14 AM

インテル、ジーオン・スケーラブルの第3世代を発表

 インテル(Intel)は先日、第3世代の「ジーオン・スケーラブル(Xeon Scalable)」プロセッサーを発表した。人工知能やデータ分析といった先進機能を可能にするためのハードウェアおよびソフトウェア製品群への追加チップとなる。

 ビジネス・ワイヤーによると、その新型プロセッサーは、業界初の主流サーバー向けプロセッサーと位置づけられており、「ブロート16(bfloat16)」サポートを内蔵する。汎用CPU(central processing unit)に人工知能訓練を幅広く導入して、画像分類や推薦エンジン、音声認識、言語モデリングといった機能を可能にするのに適している。

 調査会社のIDCは、2021年までに民間企業の75%が人工知能を使うようになると予想する。また、2025年までには、生成されるデータの約4分の1がリアルタイムで生成され、そのうち95%が、モノのインターネット(Internet of Things=IoT)機器やそのほかの接続機器によって生成されるデータで占められると予想される。

 インテルは、新しいデータ・プラットフォームを提供することで、同社の人工知能技術を活用している提携会社らの生態系も形成しつつある。その生態系では、人工知能や分析といった機能を開発することでデータの価値を獲得しようとする顧客会社のためにさまざまの製品を提供する。

 今回投入された第3世代ジーオン・スケーラブルは、4ソケットおよび8ソケットのプロセッサーを進化させた製品で、深層学習や仮想機械(ヴァーチャル・マシン)デンシティー、インメモリー・データベースといった用途のために設計されている。

 同チップは、旧式化した基幹技術と比べて平均1.9倍のワークロードを処理できると期待される。また、5年前の4ソケット・プラットフォームと比べて最大2.2倍の仮想機械をサポートできる。

 フェイスブックは先月、自社の最新サーバーに第3世代ジーオン・スケーラブルを採用すると発表した。アリババやバイドゥ、テンセントも、同プロセッサーの採用を発表している。

 同チップを採用した汎用OEM(original equipment manufacturer)システムは、2020年下半期に出荷される見通しだ。

https://www.businesswire.com/news/home/20200618005263/en/Intel-Announces-Unmatched-AI-Analytics-Platform-New