Thursday, June 25, 2020 10:25 AM

クアルコムとインフィニットが戦略提携

 チップ製造大手のクアルコム・テクノロジーズ(Qualcomm Technologies)とデジタル技術プラットフォーム開発大手のインフィニット・コンピュータ・ソリューションズ(Infinite Computer Solutions)は23日、スマート都市およびサービスとしてのモノのインターネット(Internet of Things as a Service=IoTaaS)分野での技術普及を促進するための戦略的提携を発表した。

 エンタープライズAI誌によると、両社は今回の提携を通じて、行政や医療、建設、娯楽、運輸&交通、製造、小売、物流といった広範の顧客会社を対象としたマネージド・ソリューション群を開発し提供していく。

 クアルコムは、「スマート都市群推進加速プログラム(Smart Cities Accelerator Program)」というスマート都市関連の生態系を形成している。クアルコムは今後、それに参加している会社に対し、インフィニットのプラットフォーム「ザイタースマートスペイシズ(ZyterSmartSpaces)」を使ったアイオータース(IoTaaS)ソリューション群を提供する計画。

 2019年に開始されたスマート都市群推進加速プログラムには、市町村の行政機関やさまざまの会社らが参加しており、接続網につながる各種の機器や装置を使って都市機能の効率化や安全性の向上を図っている。

 インフィニットは、デジタル変革を支援するプラットフォームに関して高い専門性を持つ。ザイタースマートスペイシズは、そのプラットフォームに統合させたソフトウェアだ。

 「スマート都市の構築を目指す行政機関らは、大規模かつ複雑な問題に直面する。また、IoT市場では多くの会社が競争するため、問題の克服がきわめて難しいこともある」「無線通信やIoTといった分野におけるクアルコムの経験と、プラットフォーム分野におけるインフィニットの専門性を用いることで、技術の調達や統合にともなう負担を軽減したい」と、クアルコムのIoT事業担当副社長ジェフリー・トーランス氏は述べた。

https://www.enterpriseai.news/2020/06/23/qualcomm-and-infinite-collaborate-to-deliver-iot-platform-and-iot-as-a-service-across-multiple-verticals/