Monday, July 06, 2020 10:10 AM
MIT、消毒ロボットを実用化
マサチューセッツ工科大学(MIT)のコンピュータ科学&人工知能研究室(Computer Science and Artificial Intelligence Lab=CSAIL)は、研究の一つを実用化し、ロボットによる消毒サービスをグレイター・ボストン・フード・バンク(Greater Boston Food Bank=GBFB)に提供する計画だ。
フード・バンクとは、生活困窮者たちに食料品を配給する非営利団体で、GBFBは、ボストンとその近郊を活動範囲とする支部。
テッククランチ誌によると、CSAILは、エイヴァ・ロボティクス(Ava Robotics)の協力を得て独自に設計したロボティック・システムによって施設内の消毒を自動化することで、GBFBが手間をかけずに新型コロナウイルス・パンデミックの感染対策を強化できるようにする。
米国内各都市にあるフード・バンクは、多くの寄付者たちから集めた食品を希望者に配る慈善活動を行う。フード・バンクの施設には地域内の市民らがそれらの食品を取りに来る。フード・バンクはそのため、自身の施設が感染集中発生場所にならないよう、施設内の消毒に注力しようと考えている。
CSAILの消毒自動化システムは、完全に自律移動しながら紫外線を照射することで表面と室内空気を消毒する。その間、人による監督や制御はいっさい不要。
CSAILは、同ロボットを開発するにあたって、エイヴァ・ロボティクスの遠隔参加ロボットの土台を採用した。CSAILは、通常ならディスプレイ用スクリーンが取りつけられるその最上部を取り除き、その代わりに紫外線照射装置を取りつけた。
同ロボットには、複数のカメラと検知器が装備されており、室内空間を正確に地図化しながらその地図データにもとづいて室内を自律移動し、消毒していない部分を特定しながら消毒する。
【https://techcrunch.com/2020/06/29/in-effort-to-fight-covid-19-mit-robot-gets-to-work-disinfecting-the-greater-boston-food-bank/】