Monday, July 20, 2020 10:14 AM
モバイル・アプリケーションのテストを自動化
新興企業のワルド(Waldo)はこのほど、モバイル・アプリケーションの正常な動作を確認するためのテストを自動化するツールを開発した。
テッククランチ誌によると、同ツールを使うと、モバイル・アプリケーションをいつものように使うかのように操作するだけで、テストの筋書きを記録できる。新しいハードウェアやソフトウェアでモバイル・アプリケーションをテストするたびに、同じ筋書きを繰り返すことができる。
モバイル・アプリケーションの開発者にとって、各種の端末とOSでアプリケーションが正常に動作するかどうかをテストするには、基本的に2通りの方法がある。一つは、多数のスマートフォンを用意して、開発したアプリケーションを各機器上で使うことだ。もう一つの方法としては、テストのスクリプトを開発して、アプリケーションのおもな機能を試験する手法がある。
前者は、専門的な知識はいらないが膨大な時間を要する。後者は、テスト用のスクリプトを書くための技能が必要になり、アプリケーション開発にテスト開発の層(レイヤー)が加わることを意味する。
ワルドが開発したツールの魅力は、コードを書かなくても、スクリプトを走らせるかのようにアプリケーションをテストできるようになることだ。
同社はこれまでにベンチャー・キャピタルやエンジェル投資家から650万ドルの資金を調達した。「500個のテストを週1回行っている顧客もいれば、10〜15個のテストを1日数回行っている顧客もいる」と、ワルドの共同設立者兼CEOアミン・ベラクリッド氏は話した。
同ツールは現在、iOS向けのアプリケーションだけに対応する。近い将来には、アンドロイド向けアプリケーションもテストできる見通し。テスト回数が一定未満であれば無料だが、その回数が多いと有料になる。
【https://techcrunch.com/2020/07/16/waldo-is-a-no-code-automated-mobile-testing-service-that-anyone-can-use/】