Tuesday, August 18, 2020 10:12 AM
オラクルもティックトック買収に乗り出す
大企業向けソフトウェア大手オラクル(Oracle)は、中国の短編動画投稿アプリケーション大手ティックトック(TikTok)の英語圏(米国、カナダ、オーストラリア、ニュージーランド)事業の買収に向けて、ティックトックの親会社である北京バイトダンス(Beijin ByteDance=北京字節跳動)と交渉中とみられる。匿名希望の複数の関係者が明らかにした。
CNBCによると、オラクルは、ティックトックにすでに投資している米ベンチャー・キャピタル(VC)会社らと協力して買収資金の確保を図っている、と一人の匿名希望関係者が話した。フィナンシャル・タイムズによると、それらのVC会社にはジェネラル・アトランティックとセコイア・キャピタルが含まれる。
ティックトックの米国事業または英語圏(英国を除く)事業、あるいはティックトックの全世界事業を米社が買収する件をめぐっては、マイクロソフト(Microsoft)が最初に名乗りを上げて、現在でも最有力候補とみられる。
約1週間前には、ツイッター(Twitter)もティックトックを買収するためにバイトダンスと協議したことが報じられた。ツイッターが交渉を継続中だと仮定するならば、米3社による買収合戦になる可能性もある。
トランプ大統領は、米社によるティックトック買収交渉が9月15日までにまとまらなければ、ティックトックの米国内利用を禁止する方針をすでに表明している。
ティックトックは、世界に約8億人、米国内に約1億人の利用者を持つ。その大部分は、10代から20代の若者で占められる。広告媒体として効果的なティックトックは、次世代の主流消費者となる若い世代への宣伝経路および販路として価値がある、と位置づけられている。
オラクルの創業者ラリー・エリソン会長は、シリコン・バレーでは珍しいトランプ大統領支持者として知られる。
【https://www.cnbc.com/2020/08/17/oracle-is-in-talks-to-acquire-tiktoks-us-operations-source-says.html】