Thursday, August 27, 2020 10:23 AM
アマゾン、小売向けの新しいARツールを投入へ
アマゾン(Amazon)は、オンライン買い物体験を向上させる新たな拡張現実(AR)ツールを投入する。
テッククランチ誌によると、ルーム・デコレーター(Room Decorator)と呼ばれる同ツールは、利用者が自分の部屋に家具類商品を置いた様子を見られるようにする。
同社は、AR技術を活用したツールをしばらく前から提供してきたが、ルーム・デコレーターの特異な点は、複数の商品を同時に置いた様子を見られるようにしたことだ。
アマゾンが2917年に市場投入した同社初のARツール「ARヴュー(AR View)」では、利用者が部屋に投影できる商品は一度に1点に限られた。アマゾン以外の小売大手らが活用するARツールでも、通常は商品1点だけを仮想的に見られるようにする。
ルーム・デコレーターは、複数の商品を仮想的に置けるだけでなく、その様子を写真に撮って保存してあとでアクセスすることもできる。同機能は、アマゾンで販売されている家具類商品に対して提供される。iOS機器向けのアマゾンのモバイル・アプリケーションまたはコンピュータ用ウェブ・ブラウザーで対象商品のページにアクセスすると、ボタンが表示される。
アマゾンは、その機能を1年以上かけて開発した。同機能には、アップルのARキット(ARKit)が使われている。自分の部屋にいないときでもARツールで投影した家具の様子を見たいという要望があったことから、アマゾンは写真として保存できる機能を追加した。
「われわれは、買い物客を喜ばせる体験を創造するための新しい方法をつねに模索している」「消費者は同ツールによって、自宅にいるときでも外出中でも没入型の買い物体験をできる」と、アマゾンの広報担当者は述べた。
【https://techcrunch.com/2020/08/25/amazon-rolls-out-a-new-ar-shopping-feature-for-viewing-multiple-items-at-once/】