Wednesday, September 02, 2020 9:50 AM

「モノの人工知能(AIoT)」時代が幕開けか

 モノのインターネット(Internet of Things=IoT)と産業用モノのインターネット(IIoT=Industrial Internet of Things)ソリューション提供のデバイス・インサイト(Device Insight、ドイツ拠点)と、産業用人工知能(AI)開発に特化するセンティアン(Sentian、スウェーデン拠点)は先日、スマート工場での製造工程の最適化を支援することを目的に提携した。

 インターネット・オブ・オール・シングス誌によると、両社は、AIとIoT技術を融合して「モノの人工知能(AIoT=Artificial Intelligence of Things)」を構築すると同時に、製造工程の知的自動化(intelligent automation)を進化させることによって生産効率の最大30%向上を目指す。

 AIoTという概念およびその取り組みの目的は、最適の製造工程からの「逸脱」を継続的に減らすことだ。逸脱の減少は、機械とシステムの性能向上や、廃棄物とコストの削減、そして品質向上を意味する。その結果、利益と顧客満足度の顕著な向上と製造工程のスマート化を期待できる。

 デバイス・インサイトはAIoT計画実現のために、機械の接続や、IoTデータの収集と管理、AIアプリケーションの共同開発、そして高性能IoTコンポーネントにもとづく評価の解析と可視化に関する専門知識を提供する。

 一方、センティアンは、個々の生産工程または工場全体での逸脱を減らすための高度のアルゴリズムとソリューション、そして深層学習の最新技術であるモデル基盤の「強化学習(Reinforcement Learning)」の取り組みの面で提携に寄与する。同社の数学的最適化手法によって、高速かつ高精度の計画と、製造工程を通しての柔軟な計画見直しが可能になる、とセンティアンは説明している。

https://www.theinternetofallthings.com/device-insight-and-sentian-launch-the-era-of-artificial-intelligence-of-things/