Wednesday, September 23, 2020 10:18 AM
マイクロソフト、法人向けコルタナ機能群を市場投入
自然言語処理人工知能のコルタナ(Cortana)は、アマゾン・アレクサ(Amazon Alexa)やアップル・シリ(Apple Siri)といった仮想執事ソフトウェアとの競争に負けているものの、マイクロソフト(Microsoft)は9月22日、コルタナの業務利用に活路を見いだすべく、法人向けの新機能群を市場投入した。
テッククランチ誌によると、マイクロソフトが主催する毎年恒例の開発者会議「マイクロソフト・イグナイト(Ignite)」で発表されたおもな新機能には、ディスプレイ・メーカーらとの提携によるスマート・ディスプレイへのマイクロソフト・チームスとコルタナの統合や、ラップトップまたはデスクトップ用のチームス・ルームスへのコルタナの統合、マイクロソフト365エンタープライズとの統合によるスマート化が含まれる。
チームスとコルタナの統合は、新型コロナウイルス・パンデミックによって激増した在宅勤務者らの遠隔会議やオンライン協業の簡便化のほか、利用会社らの事務所再開後でも従業員らの近接接触や機器類共有(表面接触)の回避を支援するというねらいがある。
チームスは、コルタナが統合されることで利用者らによる音声指示に対応できるようになる。機器類を触る必要がなくなることから、ウイルス感染の主因の一つである表面感染の危険性を抑えることができる。
法人向けマイクロソフト365とコルタナの統合では、利用者による各種の設定に応じて毎日の必要事項が電子メールによって自動通知される。利用者はそれによって、たとえば会議の準備や、何をいつまでに処理する必要があるといった留意事項を自動的に通知される。
https://techcrunch.com/2020/09/22/microsoft-launches-new-cortana-features-for-business-users/