Wednesday, October 14, 2020 10:25 AM

マイクロソフト、部分的在宅勤務を永続化

 マイクロソフト(Microsoft)は先日、在宅勤務(WFH=work-from-home)の選択肢を拡充した。

 同社は、新型コロナウイルス・パンデミック黎明期の3月中旬に全オフィス群を閉鎖して完全WFHに移行した技術大手の一つ。同社はその後、WFHを10月末まで続ける方針を5月に打ち出し、10月以降になれば世界で16万3000人の従業員らが段階的に出社できるようにする計画を明示していた。

 シアトル・タイムズ紙によると、同社のキャサリーン・ホーガン人材資源統括責任者は先日、すべての中間管理職に対し、それぞれの部下たちが希望するなら勤務時間の半分を上限にWFHの永続を認め、また、勤務時間の半分以上をWFHにしたいという部下の要望を検討してもよい、という新指針を送信した。

 ホーガン氏によると、勤務時間の半分をWFHにすることはそれぞれの従業員の直属の上司の判断に委ねられ、また、出社時には自分の作業場を確保できる体制を各地の職場空間管理担当者が整える。

 そのほか、WFHに必要な備品類の費用をマイクロソフトが負担する。さらに、WFHにともなって引っ越しする従業員の報酬については、現地の生活費水準にもとづいて調整される。米国外への引っ越しも認められる。

 今回の新指針は、WFHを永続しても職務に影響しない職種に限定される。したがって、データ・センターの運営および管理のほか、新製品の開発、直営店の従業員らには適用されない。

 同社は、職場での勤務を2021年初頭まで再開しない方針だ。

https://www.seattletimes.com/business/microsoft-expands-work-from-home-options-giving-some-the-choice-to-do-so-permanently/