Friday, October 16, 2020 10:14 AM

アウスター、ADAS向けに高性能固体化ライダーを開発

 ライダー(LiDAR=Light Detection and Ranging)開発の新興企業アウスター(Ouster、カリフォルニア州)は、デジタル・ライダー・アーキテクチャーを用いた高性能のソリッド・ステイト型ライダー(SSL)検知器「ES2」を開発している。

 同社のプレス・リリースによると、ES2は業界初となる真のソリッド・ステイト型(可動部品や回転機構がなく中身の詰まった)かつ高解像度の長距離デジタル・ライダーで、先進運転支援システム(ADAS)に低コストの選択肢を提供する。

 アンガス・パカラCEOは、「真のソリッド・ステート型デジタル・ライダーの発表は、生活を向上させるライダー技術を100ドルの価格で広く利用できるようにするという当社の5年計画の集大成」「回転式ライダー『OS』シリーズの成功はデジタル・ライダー技術の多くの利点を証明しており、ES2で次の段階に進めると確信している」と話した。

 ADASや、より高水準の自律走行を目指して設計されているES2は、10%の反射面で最大200メートル超の測定距離を提供する。

 同社は、その開発をサンフランシスコ本社で進めており、主要顧客と提携先へのサンプル供給を2022年に始める計画だ。

 アウスターは、回転式ライダーのコストを95%も削減したのと同様に、SSLのコストも大幅に削減する方針で、ES2が量産された場合の価格を600ドルと見込んでいる。

https://ouster.com/blog/the-es2-the-first-true-solid-state-high-performance-digital-lidar/