Friday, October 23, 2020 9:50 AM

リトマスとスーパー・マイクロが提携

 末端電算(edge computing)プラットフォームを提供するシリコン・バレー新興企業のリトマス(Litmus)は10月21日、サーバーやストレージを提供するシリコン・バレー企業のスーパー・マイクロ・コンピュータ(Super Micro Computer)と提携した。

 オートメーション・ワールド誌によると、両社は提携のもと、冷却扇風機を使わないスーパー・マイクロの末端電算端末とリトマスの末端電算プラットフォームを組み合わせて、スマート製造を支える技術ソリューションを共同で開発し、ハードウェアとソフトウェア、そして周辺サービスを顧客に提供していく計画だ。

 リトマスの「エッジ」プラットフォームは、製造現場のデータを収集および分析、管理、統合する。スーパー・マイクロのモノのインターネット(Internet of Things=IoT)/末端ゲイトウェイと組み合わせた新システムは、検証され試験されたうえで提供されるため、採用する顧客会社らはその価値をすぐに実感できる、とリトマスは説明している。

 「同システムを採用する製造会社らは、ソリューションを開けるとその数分後に使えるようになる」と、リトマスの共同設立者兼最高執行責任者のジョン・ユネス氏は話した。「コーディングをまったく必要としない」「30日後にはスマート製造の事業が立ち上がっているだろう」。

 各種のIoTゲイトウェイを提供するスーパー・マイクロは、リトマスとの提携において、「E100」と呼ばれる小型のゲイトウェイ・サーバーを使う。

 リトマスのエッジには、全体的な機器の有効性や、機械のアップタイムとダウンタイムといったあらかじめ用意された品質指標のほか、ドライバー・ライブラリーやビッグ・データおよびクラウドのアプリケーションが組み込まれている。

 「リトマスとの提携によってハードウェアとソフトウェアの完全なソリューションが実現する。コスト効果の高い同ソリューションは、第4次産業革命(インダストリー4.0)への移行を支援する」と、スーパー・マイクロのラジュ・ペヌマッチャ最高製品責任者は述べた。

https://www.automationworld.com/supplier-news/news/21199206/litmus-automation-litmus-collaborates-with-supermicro-to-help-customers-enable-smart-manufacturing