Thursday, October 29, 2020 9:46 AM
グーグルのクロームブック、パンデミックで販売激増
新型コロナウイルス・パンデミックによって在宅学習が増えたことを受けて、グーグルのクロームブック(Chromebook)が販売を増やしている。
CNBCによると、クロームブックには、グーグル・クラスルーム(Google Classroom)が使いやすいという利点がある。グーグル・クラスルームは、学校が閉鎖されているあいだにオンライン学習の手段として多用されているウェブ基盤のプログラム。
グーグルのクローム(Chrome)OSで走るクロームブックは、ウィンドウズOSで走るラップトップやアップルのマックブック(MacBook)に比べて安価という利点もある。
調査会社のIDCは、クロームOSを搭載したラップトップの出荷台数が2020年第3四半期に前年同期比90%増の900万台前後に達したと見積もっている。コンピュータ市場全体における第3四半期の前年同期比成長率は15%だった。また、コンピュータ市場全体の出荷台数に占めるクロームブックの占有率は11%だった。クロームブックは、2011年から販売されている。
ウィンドウズ搭載のコンピュータはいまでも最大占有率を維持しているが、クロームブックの成長はウィンドウズ・パソコン市場を脅かす可能性を高めている。クロームOSとグーグル・ドックス(Google Docs)といったグーグル・サービス群を使い慣れた利用者らは、ウィンドウズ・パソコンをいずれクロームOS機種に切り替える可能性がある。
エイサー(Acer)やHP、レノボ(Lenovo)といったパソコン製造大手らも、人気のあるクロームブックをいくつか出している。また、グーグルは2013年以降、自社ブランドのクロームブックを販売してきた。
パンデミック期間におけるクロームブック販売の成長には、保護者が子どものために買うだけでなく、学校が大量に購入して生徒らに配布した多くの事例も寄与している。
また、教育現場だけでなく、クロームブックを使う会社も増えており、クロームブックを大量に購入して社員に配布した大企業もいくつかある。
https://www.cnbc.com/2020/10/25/chromebook-shipment-growth-accelerates-during-coronavirus-pandemic.html