Tuesday, December 15, 2020 9:33 AM

ベライゾンとSAP、法人向け5G製品開発で提携拡大

 ベライゾン(Verizon)とSAPは12月14日、5G通信を活用した末端電算(edge computing)技術の開発と試験をめぐる戦略提携を拡大したことを明らかにした。

 グローブ・ニューズワイヤーによると、両社は今後、システム統合業者や技術協力会社、業界専門家らを含む広範の協力会社生態系を活用しながら、さまざまの業界の実務課題の解決に5Gを活用する方法を模索する。

 ベライゾンは最近、カリフォルニア州パロ・アルトにあるSAPラブズ(SAP Labs)に5Gウルトラ・ワイドバンドを整備した。SAPラブズは、同5G通信網の開発と試験にとっておもな舞台となる見通しだ。

 両社の取り組みでは、当面のあいだ、工場や配送センター、小売店での供給網業務をデジタル化するための末端電算技術に焦点をあわせる。特に、小売店の棚卸し業務や商品配置の管理、さらに品質予想ならびに予想保守での用途を最初の開発目標とする。

 ベライゾンとSAPは、過去数ヵ月にわたってベライゾンの通信網とSAPのソフトウェアおよびサービスを統合する研究&開発ですでに協力してきた。両社は、SAPが提供するデジタル供給網技術を使って小売店や倉庫の業務効率化に照準している。

 「ベライゾンの5G通信網は、21世紀の革新を土台で支える技術だ。同技術には世の中を変容させる潜在性がある」「SAPと協力して、小売業から製造業まで市場を拡大できることをうれしく思う」と、ベライゾン・ビジネス(Verizon Business)の5Gエンタープライズ製品担当副社長デビカ・バッタチャリヤ氏は話した。

 また、SAPのマックス・ウェッセル最高学習責任者は今回の提携拡大について、「世界最大の法人向けソフトウェア会社であるSAPの技術プラットフォームとベライゾンの5G通信網を統合することで、多種多様の業界における多くの顧客会社らが革新を実現できるようになると確信している」と述べた。

https://www.globenewswire.com/news-release/2020/12/14/2144622/0/en/Verizon-Business-Brings-Verizon-5G-Ultra-Wideband-to-SAP-Labs.html