Monday, December 28, 2020 11:06 AM
大企業の9割がデータ・センターの完全自動化を計画
調査会社IDCは先日、大企業の90%が自社データ・センターの完全自動化を計画している、と報告する調査結果を発表した。
IDCは、運用と保守管理をコンピュータで制御して問題発見から解決までデータ・センター運用にかかわるすべてを人間の意図と経験にもとづき処理する知的システム(intelligent systems)が最終的に登場する可能性がある、と報告した。今回の調査は、中国ファーウェイ(Huawei)の資金援助で実施された。
ベンチャービート誌によると、企業がデータ・センター自動化を積極的に検討する背景には、新型コロナウイルス・パンデミック下で在宅勤務や業務の遠隔処理が今後も継続すると予想されることから、データ・センターの信頼性がますます求められているという実情がある。
IDCの調査では、自社データ・センターを運用する企業の20〜30%がデータ・センターの完全自動化にすでに取り組んでおり、90%超が複数年での実現を計画している、と回答した。
IDCとファーウェイは、従来の手作業中心のデータ・センター運用から完全自動化への移行には、解決策の実行や問題認知、解析、迅速な意思決定、そして大局的見地からの対策選択を徐々に人工知能システムに任せる必要がある、と指摘している。
ファーウェイは、データ・センターを「レベル3自動運転車」並みに自動化するための最初のソリューションとして自社の「クラウドファブリック(CloudFabric)」に可能性がある、と話した。
ファーウェイによると、データ・センターの問題解決と通信網最適化を人工知能によって自動化するクラウドファブリックは、世界で2800以上のエンタープライズ・データ・センターにすでに導入されている。
https://venturebeat.com/2020/12/22/idc-90-of-enterprises-are-planning-for-fully-autonomous-datacenters/