Thursday, January 07, 2021 11:03 AM
XPOロジスティクス、VRを使った職能訓練で成果
コネチカット州拠点のXPOロジスティクス(XPO Logistics)は1月5日、北米の小口トラッキング(トラックによる陸送)向けローディング・ドック(トラックからの荷降ろしおよびトラックへの積み込み作業をする場所)作業員らを仮想現実(virtual reality=VR)技術によって職能訓練することでローディング作業の質を高める試験プログラムを完了し、成果を確認したことを報告した。
フレイト・ウェイヴス誌によると、XPOは、事故や失敗を減らしながらローディング過程の生産性を上げるために、クロス・ドック現場環境をVR技術で再現し、ローディング・ドック作業員らがそれを仮想体験することで職能をみがく訓練を実施してきた。
今回の試験運用で具体的にどのような効果または成果を確認したかについては説明されていない。
同社が採用したヘッドセットは、フェイスブック傘下のオキュラスが法人向けに展開するオキュラス・フォー・ビジネス(Oculus for Business)が開発したもの。
XPOが独自のソフトウェアと同ヘッドセットを統合したVR技術は、今後2〜4週間内にLTL(トラック1台分の積載量より少ない積荷に特化する陸送)サービス・センター群で実地試験される。
XPOは、1年間に約6億ドルの技術予算を組んでいる。LTLサービスは少量の積み荷を扱うことから作業効率が重要となる。そのため、LTL部門は同社の技術予算が投じられる最大の事業部だ。
同社の北米LTLクロス・ドック部門は1日あたり2万5000台のトレイラーに配送物を積み込んでいる。
https://www.freightwaves.com/news/xpo-completes-virtual-reality-pilot-for-ltl-dockworkers