Monday, March 29, 2021 10:26 AM
ニューヨーク州、デジタル・ワクチン・パスを市場投入
ニューヨーク州のアンドリュー・クオモ知事は3月27日、IBMの協力によって開発した無料アプリケーション「エクセルシオール・パス(Excelsior Pass)」を提供開始したことを明らかにした。
フォーブス誌によると、エクセルシオール・パスは、コーヴィッド(Covid)19ワクチンを接種し終わったことや感染検査で陰性だったことを証明するモバイル・アプリケーションで、競技場やコンサート会場、レストラン、事業施設、娯楽施設、そのほかの公共的な施設や場所、建物の再開および来訪者受け入れの手続きを迅速化できるようにすることを目的とする。
ワクチン接種を完了した人や検査結果が陰性の人は、同アプリケーションをスマートフォンにダウンロードし、必要時に起動して提示するだけでそれを証明できる。
IBMによると、エクセルシオール・パスは、ブロックチェーン技術を使うことで利用者の個人情報が漏れないよう設計されている。
空港向けに特化したデジタル・パスは世界各地ですでに実用化されているが、一般的な公共的施設向けの類似アプリケーションの公式投入は米国内ではニューヨーク州が最初だ。
同州は、エクセルシオール・パスの提供にともなって二つの試験運用と、数千人を対象にしたベータ版の試験で成功したことで、今回の利用開始にこぎつけた。
同州の人口は約2000万人。州内で実施されたワクチン接種は約850万回。2回の接種を終えた人は州人口の約15%に達しており、その割り合いは今後急拡大し、州内の経済活動再開と日々の暮らしの正常化加速が期待される。
https://www.forbes.com/sites/suzannerowankelleher/2021/03/27/new-york-just-launched-a-digital-vaccine-pass-to-restart-concerts-sports-events-and-other-activities/?sh=17687fba5b4d