Tuesday, April 20, 2021 9:59 AM

WA州議会、30年以降のガソリン車段階廃止法案可決

 ワシントン州議会はこのほど、カリフォルニアより5年早い2030年からガソリン車販売を段階的に停止する法案を可決した。

 ロイター通信によると、法案の目的は販売の全面禁止ではなく、新しい輸送インフラの構築資金を確保するため州が車の走行距離に応じた課税制度を導入することを目指しており、州の登録車両の4分の3が道路使用税の対象となった時に発動する仕組みになっている。

 法案が州法として成立するにはジェイ・インズリー知事(民主)の署名が必要。知事公室は知事の意向について明らかにしていない。

 ワシントンを拠点とする環境団体コルチュラ(Coltura)は、法案の議会通過を「気候変動との闘いの勝利」と呼び、これでEVの導入が加速すると見ている。

 連邦環境保護局(EPA)によると、米国では輸送部門が最大の温室効果ガス排出源で、発電部門を上回っている。

 米最大の自動車市場であるカリフォルニア州のギャビン・ニューサム知事は20年、ガソリンやディーゼル燃料で走る乗用車およびトラックの新車販売を35年までに事実上禁じる行政命令に署名した。カナダのケベック州も同様の方針を定め、自動車大手のゼネラル・モーターズ(GM)は、同じ時期までにガソリン車の販売停止を目指している。