Friday, April 23, 2021 4:24 PM
コーヒー豆の品質を人工知能で評価可能に
コロンビアとイスラエルを拠点とする新興企業ディミートリア(Demetria)は、手持ち型の検知器を使ってコーヒー豆の品質を評価するための人工知能データ・プラットフォームを開発した。
ブルームバーグによると、ディミートリアは最近、世界最大のコーヒー豆貿易会社ヴォルカフェ(Volcafe)のコロンビア子会社であるカルカフェ(Carcafe)でその試験運用を成功させた。
コーヒー豆の品評会はこれまで、複数の専門家が一堂に会し、数日間にわたってコーヒーの色や香り、味を吟味する形式で行われてきた。ニューヨークにあるICEフューチャーズUSに「Qグレーダー」と呼ばれる専門家が集まってそれを行うほか、商社やメーカーらが独自に専門家を集めて行うこともある。
ディミートリアのプラットフォームは、専門家が評価したデータを最初に学習させる必要があるが、その後は豆を焙煎する前に選別できるようになる。
「感覚の役割りを果たすのは人間だ。ロボットに何をすべきかを教える必要がある」と、ディミートリアのオズワルド・アランハ・ネト取締役は説明する。
同社は先月、南米とイスラエルに拠点を置くベンチャー・キャピタル投資会社セレリタス(Celeritas)、およびコロンビアの金融会社グルポ・コルパトリア(Grupo Colpatria)の投資事業部門であるメルカンティル・コルパトリア(Mercantil Colpatria)から計300万ドルの投資を獲得した。
ヴォルカフェは、ディミートリアの技術を採用して大々的に導入する計画を進めている。「購入時や生産地での過程の効率と効果を大幅に向上させる」ことがねらいだ、と同社のセバスチャン・ピンゾン代表取締役は述べた。
https://www.bloomberg.com/news/articles/2021-04-16/the-quality-of-your-coffee-may-soon-be-determined-by-a-robot?srnd=technology-vp