Thursday, April 29, 2021 10:20 AM
ルミナー、エアバスと提携〜自動飛行技術を実験
ライダー(光検知・測距装置)開発の新興企業ルミナー・テクノロジーズ(Luminar Technologies、カリフォルニア州)は、航空機の安全性を高め、最終的には自律飛行を可能にする障害物検出機能を実験するため、エアバスと提携した。
ロイター通信によると、両社は航空機の検知や認識機能の強化に取り組む予定で、その技術は既存の航空機の安全性も大幅に改善する可能性がある。
エアバスの将来的な技術を扱う部門エアバス・アップネクストのサンドラ・シェイファー代表は「ルミナーとの提携で、より自律的な飛行体に向けた次の段階を切り開き、探求することができる」と話している。
ルミナーは、レーザー光を使って車の前方および周囲の物体を検出するライダーを開発・製造しており、この技術は自動車メーカーが開発に取り組んでいる自動運転システムの重要なコンポーネントとなっている。オースティン・ラッセルCEOは「自動車業界で達成したことを航空業界にも直接応用できる」と話している。
ルミナーは2020年12月、特別目的買収会社(SPAC)Gores Metropoulosとの合併を通じて上場している。3月にはボルボ・カーズの自動運転ソフトウェア子会社と提携して、自動車業界の開発者と研究者向けに包括的なライダー・データセット「シーラス(Cirrus)」を公開すると発表した。