Thursday, April 29, 2021 11:32 AM

フェデックスとアドビ、大型提携に合意

 フェデックス(FedEx)とアドビ(Adobe)は、B2B(business to business)販売会社らがアマゾン(Amazon)やそのほかのオンライン小売業者らとの競争への対抗力を強化できるようにするために、イーコマース需要対応能力拡充を支援するデジタル・ソリューション群の提供に向けて提携した。

 ウォール・ストリート・ジャーナルによると、アドビは同提携のもと、フェデックスが最近買収したショップランナー(ShopRunner)のイーコマース向け配達迅速化サービスをデジタル・コマース・プラットフォームに統合する、と4月27日に発表した。

 その結果、アドビのプラットフォームを使うB2B販売会社らは、二日以内での無料配達サービスを提供できるほか、返品簡便化サービスといったほかのサービスも利用できる。

 「同提携のねらいは、開かれたイーコマース生態系を創造し、新型コロナウイルス・パンデミックによって需要の強まった変化の激しいデジタル・コマースにおいて、販売業者やブランドたちが成長し競争力を強化できるようにすることだ」とフェデックス・サービシズの戦略担当副社長スリラム・クリッシュナサーミー氏は話した。同氏は、フェデックス・データワークスのCEOでもある。

 同提携はまた、フェデックスの配達サービス網であつかわれる荷物の量を増やすと同時に、それらの過程管理も効率化する。アドビのB2B販売プラットフォームを使う会社のなかにはフェデックスを使っている会社も多い。それらの顧客会社は、配達過程の見通しに関するさまざまのデータにアクセスでき、その結果、どの製品の発送を優先すべきかといった物流計画を効果的かつ効率的に立てやすくなる。

https://www.wsj.com/articles/fedex-adobe-agree-to-integrate-e-commerce-sales-service-platforms-11619524804