Monday, May 03, 2021 10:53 AM

JPモルガン、ブロックチェーン決済プラットフォームを構築へ

 JPモルガン・チェイス(JPMorgan Chase)は4月28日、シンガポールのタマセック・ホールディングス(Temasek Holdings)ならびにDBSグループ・ホールディングス(DBS Group Holdings)と協力して、支払いや貿易、外国為替取り引き向けの新たなブロックチェーン基盤プラットフォームを創造する計画を明らかにした。

 ブルームバーグによると、3社の提携のもとに創設される新会社パーティオア(Partior)は、ブロックチェーン技術とデジタル化されたM1(現金通貨と全預金取り扱い機関が保有する預金通貨の合計)をてこ利用することで、越境決済や貿易、外為決済に関する現行の摩擦や処理遅延を削減することをねらう。

 「流通、共有」を意味するラテン語の「Partior」を社名とする同社はまた、デジタル化された銀行保有現金をもとにした企業間支払いにブロックチェーンを使って処理コストの削減と迅速化を可能にするプラットフォームも構築する方針だ。

 パーティオアは、事業立ち上げ初期には米ドルとシンガポール・ドルで取り引きされるシンガポール拠点の銀行らをおもな標的市場とし、その対象を段階的にほかの国と通貨に広げていく方針だ。

https://www.bloomberg.com/news/articles/2021-04-28/jpmorgan-joins-temasek-dbs-in-blockchain-payments-platform