Tuesday, May 11, 2021 10:54 AM
動画分析が製造や物流の現場で効率と安全性を向上
物流と製造の現場において動画分析技術を活用した業務効率化が加速している。
動画分析プラットフォームを提供するドイツの新興企業セキュリティー&セーフティー・シングス(Security & Safety Things)のアントン・ウィンターステラー氏がIFSECグローバル誌に寄稿した記事によると、スマート・カメラからフィードされる映像をモニターして分析する技術が防犯や業務処理過程の最適化に使われる応用法が浸透している。
配送センターや製造の現場では、物流や生産の数量が増えるほどその管理は複雑化する。動画分析は、そういった状況において大量の在庫品を管理するのに役立っている。
その種のカメラは、施設に固定的に設置されるだけでなくドローンに搭載して活用することもできる。たとえば、自律飛行するドローンが倉庫内を巡回するように飛びながら商品バーコードを上からスキャンすることで在庫を簡単かつ迅速に確認できる。その結果、商品の大きさや形状に応じて保管場所を管理しやすくなり、倉庫内空間を効率よく使えるようになる。
また、スマート・カメラと動画分析によって入荷商品や資材をその場ですぐに認識し、倉庫や製造施設の仕分け作業を効率化できる。さらに、生産現場の動きを観察して、生産ラインの滞留といった問題を検出して作業員に知らせることも可能だ。
そのほか、スマート・カメラ・ソリューションは、事業所内の作業員がヘルメットや手袋といった保護具を適切に着用しているかどうかを確認するのにも利用可能で、労働環境の安全性向上にも寄与する。
防犯目的では、事業所を出入りする車のナンバー・プレートをカメラでとらえて分析し、不審者が侵入していないかどうかを確認するといった使い方もできる。
https://www.ifsecglobal.com/video-surveillance/how-video-analytics-is-improving-operations-and-safety-in-logistics-manufacturing/