Friday, May 14, 2021 10:19 AM

アマゾン、北米で7万5000人を雇用へ

 アマゾン(Amazon)は、米国とカナダのあちこちにある自社の倉庫や配達網の全体にわたって計7万5000人を雇う計画だ。同社はそれにともなって、新規採用者がコーヴィッド19(Covid-19)ワクチンの接種済み証明を提示すれば100ドルの賞与を払う、と5月13日に発表した。

 CNBCによると、アマゾンでは、中核事業であるオンライン小売が新型コロナウイルス・パンデミックを受けて記録的に拡大しており、倉庫作業員や配達員が不足気味だ。

 同社は、倉庫や配送センターの諸業務をロボットによって自動化しているものの、パンデミックによって出勤者数増員に限界があり、また取り扱い量の激増によって現場では人手不足が慢性化しつつある。そのほか、連邦政府のパンデミック救済策によって失業保険の給付期間が延長されたため、労働市場に無理して戻らなくてもよいと考える人たちも多い。

 経済活動再開が本格化するなか、人材確保のために賃金を引き上げる大手はあいついでいる。そういった傾向は外食産業で顕著だ。チポートレ(Chipotle)やマクドナルド、ケンタッキー・フライド・チキンを含む大手らは、時給引き上げを発表したばかりだ。

 アマゾンが北米で新たに雇う7万5000人の平均時給は、最近の賃上げによって17ドルに上昇した。同社はそれに加えて、一部の地域を対象に新規採用者に雇用契約金1000ドルを払う方針だ。

https://www.cnbc.com/2021/05/13/amazon-hiring-75000-more-workers-in-latest-job-spree.html