Friday, May 21, 2021 10:47 AM
グーグル、初の直営店をニューヨーク市内で今夏に開店
グーグル(Google)は5月20日、ニューヨーク市内のチェルシー地区に直営店を2021年夏に開店する計画を明らかにした。
テッククランチ誌によると、同社は、自身がニューヨーク事務所を構える巨大なポート・オーソリティー・ビルディング内にグーグル・ストアーを開設し、スマートフォンのピクセルや仮想執事端末(スマート・スピーカー)、傘下のネストの自動室温調節器、買収したフィットビットのスマート腕輪といったハードウェア製品やオンライン・サービスの体験型小売を展開する計画だ。
同社は、ポップアップ店(期間限定の小売店)を同市内のソーホー(SoHo=South of Houston Street、ハウストン通りの南側)に出店したことはあったが、恒常的な実在店舗を出すのは今回が初めてだ。
技術業界では、自社ブランドの直営店を出す動きがしばらく前に強まった。アップルのアップル・ストアーを筆頭に、マイクロソフトやアマゾン、サムスンも実在店舗をニューヨーク市内に展開している。
グーグルが直営店の出店に出遅れたのは、同社がソフトウェア会社だからだ。アップルとマイクロソフトもソフトウェア会社だが、グーグルよりはさまざまのハードウェア製品を消費者向けに販売している。ただ、マイクロソフトはパンデミックを受けて、世界で計83ヵ所にある直営店を恒久的に閉鎖し、ニューヨーク市やロンドンを含む一部の主要都市の店舗をサービス(たとえば修理)拠点に転換させる方針を2020年6月に打ち出した。
グーグルは直営店を2020年に開ける計画だったが、コーヴィッド(COVID)19パンデミックを受けて、それを棚上げしていた。ニューヨーク市では、ワクチン接種が成人人口の41%で完了している。この夏には正常な運営が可能になるという見通しから同社は開店を決めた。
https://techcrunch.com/2021/05/20/google-is-opening-a-retail-store-in-new-york-this-summer/