Monday, June 14, 2021 9:46 AM

グーグル、クッキー排除を英政府に約束

 アルファベット(Alphabet)傘下のグーグル(Google)は6月11日、同社のクローム・ブラウザーから利用者追跡機能を排除することを求めた英政府機関の競争および市場庁(Competition and Markets Authority)と協力し、利用者プライバシーと健全な市場競争に関する懸念を解消する、と発表した。

 ロイター通信によると、競争および市場庁は同社との協議を受けて、第三者アプリケーションによるクロームのクッキー追跡機能をグーグルが無効化することに合意した、と発表した。

 ウェブサイト・ブラザーには、各種のアプリケーションが利用者の閲覧履歴を追跡して記録するクッキーという技術が組み込まれている。グーグルやそのほかのデジタル広告業者らは、クッキーを追跡することで、広告効果を高める標的広告を配信している。

 2500億ドルと言われる世界オンライン・ディスプレイ広告業界の各社は、世界でもっとも使われているクロームでクッキーを使えなくなることに対し、利用者情報を収集できなくなるため利用者にとって有益な情報を表示できなくなり、グーグルのようなプラットフォーム会社への依存度を高めることになる、と不満と懸念を噴出させている。

https://www.reuters.com/world/uk/uk-competition-watchdog-secures-google-commitments-third-party-cookies-2021-06-11/