Thursday, June 17, 2021 11:25 AM
クアルコム、IoT向けの新型チップ7種類を発表
クアルコム(Qalcomm)は先日、小売業界向けのモノのインターネット(Internet of Things=IoT)装置をサポートするために設計された7種類の新しいチップを発表した。
IoT・フォー・オール誌によると、それらは、高位機種から低位機種までの製品ラインがそろえられており、人工知能や画像処理技術を搭載したものも含まれ、カメラを使ったIoT機器の有効性を高めることができる。
今回の新型チップ投入は、小売業界におけるIoT活用が広まりつつある昨今の傾向や動向に応えたものだ。スマートな店舗や案内表示、会計システムが今後さらに普及する見通しで、IoT機能を最適化するチップの需要が高まるというのが同社の見方だ。
クアルコムの製品管理上席部長ナガラジュ・ナイク氏によると、今回の新製品のうち高位機種では高解像度のビデオ・カメラをサポートし、カメラのズームや角度を調整する機能も実現する。
なかでも最高位のチップには、これまでのIoTチップにないいくつかの特徴ある。低遅延性やイメージ・シグナル・プロセッサー(ISP)を3個搭載した構造で、4Kの高解像度カメラを7台まで同時にサポートできる人工知能エンジンとして機能する。
それらの新型チップは、双方向の店内表示や防犯カメラを含むIoTシステムの性能を大きく向上させる、とナイク氏は説明している。また、非接触型の決済システムやスマート・カート、セルフ会計、モバイル決済といった会計関連の機能も向上させる。
今回のチップのうち高位機種は、小売向けの用途だけでなく、工場や倉庫のピッキング作業を自動化する装置にも使える。
https://www.iotforall.com/digitizing-retail-with-new-iot-chip-adoption