Tuesday, June 29, 2021 11:03 AM

ベライゾン、5G接続ロボットをバルセロナで披露

 ベライゾン(Verizon)は6月28日、モバイル・ワールド・コングレス(Mobile World Congress=MWC)バルセロナにおいて、ロボット群が相互に高速無線交信できるようにする5G接続機能と末端電算機能を装備した二つのロボットを披露した。

 末端電算は、拡張現実(augmented reality=AR)と機械学習を使って、データが集められる場所でデータ分析を実行する。末端電算は、工場や採油場、大量データをあつかうオフィス、そのほかさまざまの産業施設ですでに使われており、5G通信網の浸透を受けて普及が加速している。

 ロイター通信によると、「2台以上のロボットを産業現場で活用する際、それらが機械であって互いに意思疎通を図ることができないことから、問題に直面することがある」とベライゾンのリマ・クレシ最高戦略責任者は取材に答えた。

 「5Gは、現場で働くロボット群や機器群を高速無線接続網でつなぐことを可能にする」と話す同氏は、増大したデータ転送量や情報転送の瞬時実行が5Gによって可能になったため、これまで不可能だった機械同士(ロボットや設備類、機器類)の相互交信による効率化や自動化が一気に前進する、と強調した。

 ベライゾンが披露した二つのロボットのうち一つは犬型のジージー(Gigi)で、もう一つは箱型のマキール(Mekeal)だ。発表の舞台に登場した前者は、5G通信に接続したのち4足で歩き初めた。後者は、移動末端電算(mobile edge computing=MEC)を処理するのに特化したロボットだ。

 クラウド電算と5Gを統合した市場は2028年に106億ドルに達する、とリサーチ・アンド・マーケッツは予想する。年率平均79.2%という驚異的割り合いで成長する計算だ。

https://www.reuters.com/technology/verizon-shows-off-5g-connected-robots-barcelona-conference-2021-06-28/