Thursday, July 15, 2021 9:45 AM

日立アステモ、ADAS技術の開発でライトと協力

 日立アステモは、サンフランシスコに拠点を置く新興の奥行き知覚技術プロバイダーのライト(Light)と、先進運転支援システム(ADAS)に使われる前向き知覚システムの「概念実証」に取り組んでいる。

 日立アステモは、2021年初めに日立オートモティブとホンダの主要サプライヤー3社が合併して設立された会社。

 日立アステモ・アメリカスのプレスリリースによると、両社は7月後半、新しいカメラベースのマルチビュー・センシング技術のフィールドテストを開始する予定。ライトの「Clarity」システムは、距離、詳細、精度の点で既存のセンサーソリューションより優れており、これを日立アステモのADASに切れ目なく統合して、他のADASおよびエンジン制御ユニット(ECU)アプリケーションと直接連携させる。「Clarity」は、10センチメートル〜1000メートル離れた路上のあらゆる3D(立体)構造を、クラス最高級ライダーの3倍の範囲と20倍の詳細で表示する業界初のカメラを使ったマルチビュー知覚プラットフォームとなっている。

 カメラからの視覚データと測定された奥行きを切れ目なく組み合わせることで、機械学習によって推測するのではなく、より長い距離とより詳細な測定が可能になるため、既存のセンシングソリューションよりも優れている。

 利点としては、より安全な自動緊急ブレーキ、より広範囲の物体を回避するステアリング制御、舗装の陥没といった道路の危険に対する適応サスペンション調整、およびより円滑な車間距離制御(ACC)と車線維持システムなどが挙げられる。

https://www.hitachi.us/press/hitachi-astemo-americas-and-light-collaborate-on-development-of-adas-technology