Thursday, July 15, 2021 9:46 AM

マイクロソフト、ウィンドウズ365を提供開始

 マイクロソフト(Microsoft)は7月14日、ウィンドウズ(Windows)OSで走るクラウド基盤の仮想パソコンに従業員たちがアクセスできるようにする法人向けウィンドウズ365を提供開始した。

 CNBCによると、それを使うと、利用者らは、仕事用のアプリケーション群向けに設定された仮想パソコンに自宅からアクセスでき、新型コロナウイルス・パンデミックを受けたハイブリッド勤務体制(出社と在宅の混合労働)における職場用パソコンの遠隔利用を簡便化できる。

 同サービスはまた、アップルのマックやアイパッドといったウィンドウズ以外の端末でも利用できる。

 マイクロソフトは、利用者らがウィンドウ・パソコンにアクセスできるアジュール・ヴァーチャル・デスクトップ(Azure Virtual Desktop)をすでに提供している。ウィンドウズ365はそれより大幅に使いやすく、また、アジュール環境を構築する複雑さを排除した点で利用が簡単だ。

 ウィンドウズ365のサービスが普及すれば、マイクロソフトはウィンドウズ事業の収入を拡大かつ、より予想できるようになる。

 利用会社らは、使われるデスクトップ・パソコンの台数に応じて利用者一人あたりの月額料金を払う。利用者らは、電算力や保存容量、メモリーをデスクトップごとに設定できる。

 同サービスは、パブリック・クラウド市場でアマゾンとグーグルに対抗する製品だ。アマゾンは、アマゾン・ウェブ・サービシズ(Amazon Web Services=AWS)基盤のワークスペイシズ(WorkSpaces)という類似サービスをすでに提供しており、グーグルも仮想デスクトップ・サービスを自社従業員向けに提供している。

 仮想クライアント電算市場は、2020年に19%成長して45億ドルに拡大した。2019年の成長率は11%だったことから、パンデミックによって職場のパソコンの仮想化とそれへのアクセスが一気に重要になったことがうかがえる。

https://www.cnbc.com/2021/07/14/microsoft-windows-365-to-offer-simpler-option-for-cloud-based-pcs.html