Tuesday, July 20, 2021 10:55 AM

ルミナー、チップ生産外注先オプトグレイションを買収へ

 フロリダ州オーランド拠点のライダー(LiDAR=Light Detection and Ranging)開発新興企業ルミナー・テクノロジーズ(Luminar Technologies)は7月19日、インギャース(InGaAs=Indium gallium arsenide)チップの設計および生産の独占契約先である新興企業オプトグレイション(OptoGration)を買収することを明らかにした。

 ビジネス・ワイヤーによると、ルミナーはオプトグレイションを吸収することで、オプトグレイションの知的財産を獲得するとともに、ライダーに搭載されるチップ製品群の供給網を直接管理できるようにする。

 ルミナーは、OEM顧客会社らとともにアイリス(Iris)の拡充とライダーへの組み込みを強化しようとしている。アイリスは、自動運転車(autonomous vehicle=AV)向けライダーの形状と機能の設計を融合するために開発された最初の自動運転技術で、性能と自動運転水準、拡張性、として車の外観を継ぎ目なしに組み合わせる。

 ルミナーは、チップ設計のブラック・フォレスト・エンジニアリング(Black Forest Engineering=BFE)を2017年に買収している。ルミナーは、オプトグレイションとBFEの最新技術を統合することで、アイリスを基盤とする第5世代のライダー用チップを設計および生産する。それによって、最新型ライダーの増産に向けたチップと技術の供給網を強化する。

 ルミナーは、インギャース光検出器技術に特化した開発と反復(検証や試験、検査を短期間に何度も繰り返す工程)、および完璧な最終製品化において過去5年間にわたってオプトグレイションと協業してきた。その成果は、1550ナノメートル(nm)ライダー検知器にとって必須のチップ技術につながった。オプトグレイションがマサチューセッツ州ウィルミントンで運営するチップ受託生産工場は、年間約100万のインギャース・チップを生産できる能力を有する。同工場は年間1000万のチップ生産能力まで拡張できる。

 買収額は非公表。

https://www.businesswire.com/news/home/20210719005439/en/Luminar-Acquiring-Exclusive-Lidar-Chip-Partner-and-Specialized-Fab