Wednesday, July 28, 2021 11:08 AM

インテル、クアルコムのチップを受託生産へ

 インテル(Intel)は7月26日、競合社であるクアルコム(Qualcomm)がインテル・ファウンドリー・サービス(Intel Foundry Services=IFS)事業の顧客第一号になったことを明らかにした。

 ヴァージ誌によると、ほとんどのアンドロイド・スマートフォンに搭載されるスナップドラゴン(Snapdragon)チップで知られるクアルコムはそれによって、インテルが近く導入する20A加工技術を使ったモバイル・チップの生産をインテルに委託する。

 インテルがクアルコム設計のモバイル・チップを受託生産するというのは異例中の異例のことだ。

 インテルは、世界的なチップ不足の解消に取り組むために、インテル・ファウンドリー・サービスというチップ受託生産事業を立ち上げた。他社ブランドのチップの生産をインテルが請け負う事業だ。

 インテルが生産するクアルコム・チップがいつ出荷されるかに関する具体的な時期は未定。また、クアルコムのどのチップを受託生産するかも明らかになっていない。

 IFSは、インテルの新CEOであるパット・ゲルシンガー氏が決断した新戦略「IDM 2.0」の一環だ。IDMは、統合機器製造(integrated device manufacturer)の略で、ゲルシンガー氏が成長戦略として掲げたもので、IFSはその主要事業と位置づけられる。

https://www.theverge.com/2021/7/26/22595002/intel-qualcomm-chips-foundry-services-amazon-aws-20a