Monday, August 23, 2021 11:53 AM

ペイパル、暗号通貨サービスを英国に拡大

 シリコン・バレー新興企業のペイパル(PayPal)は暗号通貨サービスを英国で開始する。

 CNBCによると、同社は8月23日、英国内利用者らが複数のデジタル通貨を売買および保有できるようにする新サービスを今週中に開始する計画を明らかにした。

 ペイパルの暗号通貨事業は、米国で2020年10月に立ち上げられた。英国向けサービスは、同社の暗号通貨事業にとって初の国際展開となる。

 「同事業は、米国内ではなかなかうまくいっている」と話すジョゼ・フェルナンデス・ダ・ポンテ暗号通貨統括責任者は、「英国でもうまくいくだろうとわれわれは見込んでいる」と述べた。

 同社の暗号通貨サービスは、ペイパル利用者らがビットコインとビットコイン・キャッシュ、イーサリアム、そしてライトコインを1ポンドから売買できるようにするとともに、それらの価値をリアルタイムで追跡できるようにする。また、暗号通貨取り引き市場に関する教育コンテントを検索できるようにする。

 同サービスは、新興企業パクソス(Paxos)の取り引きプラットフォームを土台に運用される。ニューヨーク州は、暗号通貨の取り引きに関する諸規制を整備しており、パクソスは、それに対応した取り引きを安全かつ確実に実行できるようにするプラットフォームを構築し、暗号通貨のオンライン取り引きを処理する技術を提供している。

 ペイパルの暗号通貨売買サービスは、英フィンテック新興企業リヴォルト(Revolut)のサービスに似ており、利用者が保有する暗号通貨をアプリケーション外に持ち出せない設計になっている。ただ、リヴォルトは最近、利用者らが暗号通貨をアプリケーションから引き出して自身のデジタル財布に移せるようにする新機能を試験中だ。

https://www.cnbc.com/2021/08/22/paypal-crypto-service-launches-in-the-uk.html