Friday, September 17, 2021 11:10 AM
セールスフォース、顧客関与促進機能を向上
セールスフォース(Salesforce)は9月16日、マーケティング・クラウド(Marketing Cloud)の新機能群を発表した。販促専門業者や各社の販促担当者ら向けのクラウド・ツール群だ。
ベンチャービート誌によると、それらの新機能は、人工知能と顧客データを活用して販促標的を適切にを絞ることで顧客との関与を向上できるようにするもので、顧客ごとの個人化や最適化機能を改良し、顧客に推薦する製品の関連性を高められるよう設計されている。
たとえば、アインシュタイン・エンゲージメント・スコアリング(Einstein Engagement Scoring)と呼ばれる機能は、顧客関与(engagement)率や転換率(conversion rate)、顧客満足度の向上に役立つ、と同社は説明している。
また、インタラクション・ステューディオ(Interaction Studio)機能では、各種のテンプレートを使って、銀行のATMや店頭のPOS(point of sale)、コール・センターといった多岐にわたる顧客との接点に個人化機能を拡大させることができる。
インタラクション・ステューディオの新機能はエクスペリエンス・クラウド(Experience Cloud)に統合されており、ウェブやモバイル、ポータルでの体験を顧客とのリアルタイムでの関与に応じて調整する機能をもたらす。
さらに、マーケティング・クラウドのアインシュタイン・コンテンツ・デザイナー(Einstein Content Designer)機能も改良された。人工知能によって販促コンテントを自動作成し、顧客の層に応じて最適化するものだ。
また、新しいデートラマ(Datorama)は、各社が展開する販促と広告の効果を把握するのに役立つ。インタラクション・ステューディオと統合され、アプリケーションも提供されている。
同社はさらに、ワークフローを自動化するアインシュタイン・オートメイト(Einstein Automate)というツールも改良した。ロボティック業務過程自動化(robotic process automation=RPA)と機械学習の新機能が追加されている。
同社では、同社技術の導入顧客会社らが2020年に自動化機能をますます多用するようになったと報告している。同社によると、同社の顧客会社らは、1日あたり平均382億件のプロセスを自動化し、人工知能による予測を1日あたり平均1160億回行っている。
https://venturebeat.com/2021/09/16/salesforce-launches-marketing-personalization-and-automation-features/