Tuesday, September 28, 2021 11:20 AM

マイクロソフト、チームス・フォンに新機能群を追加

 マイクロソフト(Microsoft)は、マイクロソフト・チームスに付随するアプリケーション「チームス・フォン(Teams Phone)」に新たな機能群を追加する。競合のズーム(Zoom)に対する競争力を高めることがそのねらいだ。

 CNBCによると、新たな機能には、1)複数のデバイス間で通話を転送する機能、2)アップルのカープレイ(CarPlay)を通じて車内で通話に応答する機能、3)通話を文字起こしする機能が含まれる。また、迷惑電話を特定することができ、連絡先管理ソフトウェアとも統合されている。通話プランでは、さらに5ヵ国への通話が追加される。

 ズーム・フォン(Zoom Phone)には、それらの機能がすでに搭載されている(迷惑電話の特定機能は現在、ベータ版のみ)。しかし、マイクロソフトは、ズームにはない機能として、トランシーバーのようにボタンを押して話せる機能を10月に追加する計画だ。

 マイクロソフトは、新型コロナウイルス・パンデミックの発生以来、チームスに重点的に投資している。同社のサティア・ナデラCEOは、7月時点におけるチームス・フォンの月間活発利用者数が8000万人近くに達した、と発表していた。

 マイクロソフトはまた、3月に発表した製品「オペレーター・コネクト(Operator Connect)」も近く市場投入する予定だ。NTTやベライゾンを含む電話サービス会社らの既存サービスを使って通話するための製品だ。ズームも既存の固定回線に接続できるようにしている。

 同製品では、マイクソロソフトが電話サービス会社と直接連携することから、利用会社らが独自に統合する必要はない。「同製品への関心が急速に高まっている」と、マイクロソフトの法人担当副社長ジャレッド・スパタロ氏は話している。

 ズームでもクラウドを介した動画通話と音声通話の機能の拡充を図っている。ズームは7月に、電話問い合わせ対応センター技術を提供するファイヴ9(Five9)を147億ドルで買収すると発表した。

https://www.cnbc.com/2021/09/27/microsoft-launches-teams-phone-features-as-zoom-rivalry-continues.html