Friday, November 19, 2021 11:05 AM

ダイソン、製品を仮想体験できるVR展示室を提供

 革新的な掃除機や扇風機、温風機、ヘアドライヤーで知られるダイソン(Dyson)は11月19日、消費者らがダイソン製品の一部を仮想現実(virtual reality=VR)技術によって自宅から試せるようにする計画を明らかにした。

 ロイター通信によると、ダイソン・デモVR(Dyson Demo V)と呼ばれる同機能は、試作品の視覚化や模擬化、試験、製品設計、ソフトウェア開発に同社がこれまで使ってきたVR技術を応用したものだ。

 同社の創設者で最高工学責任者のジェイムス・ダイソン氏は、ダイソン製品を真に理解する効果的方法としてVRが有用だ、と話した。

 消費者製品メーカーらは昨今、製品をオンラインで試せるようにすることで消費者への訴求やつながり強化を図る方法の構築に注力している。その背景には、メタヴァースが従来のソーシャル・メディアに取って代わる次なる仮想交流の場となり、そこで経済活動も実行されるようになるという見込みがある。

 ダイソンは、いわばVR展示場のような仮想空間を整備し、消費者らがさまざまの同社製品を仮想体験することで、同社製品をより深く理解し、それが販促につながるようになる、と話した。同社は現在、提携小売店のほか、318の実在店舗と直販サイトをおもな販路としている。VR展示室はそれに加わる新たなデジタル販路となる。

 ダイソンVR展示室は、メタ(旧フェイスブック)傘下のVR新興企業オキュラス(Oculus)のヘッドセットを使って11月19日から訪問できる。

https://www.reuters.com/markets/europe/dyson-delivers-virtual-reality-new-twist-home-shopping-2021-11-19/