Wednesday, December 01, 2021 1:30 PM

アマゾン、AWS IoTロボランナーを市場投入

 アマゾン(Amazon)は11月28日、アマゾン・ウェブ・サービシズ(Amazon Web Services=AWS)の開発者会議「リ・インヴェント(re:Invent)」において、新たなロボティクス・サービス「AWS IoTロボランナー(RoboRunner)」を発表した。

 AWS IoTロボランナーは、現場に配備されるロボットの集団が協業できるようにするアプリケーション群の構築と実装を簡便化するよう設計されている。

 ベンチャービート誌によると、AWSはそれにともなって、非営利団体のマスロボティクス(MassRobotics)との協業のもと、現場作業の自動化やロボティクス、産業用モノのインターネット(IIoT=Industrial Internet of Things)技術に関する課題の解消に取り組むために、起業家や新興企業を育成および支援するAWSロボティクス・スタートアップ・アクセラレーター(AWS Robotics Startup Accelerator)を立ち上げたことを明らかにした。

 ロボティクスの導入は、従来の主要市場である自動車製造からさまざまの業界に急速に広まっている。そこに新型コロナウイルス・パンデミックが重なったことで、現場作業の自動化と効率化の必要性がさらに強まり、ロボティクス導入とその範囲拡大が一段と加速した。

 オートメーション・ワールドの最近の調査によると、パンデミックが始まって以来、人件費削減や生産性向上を目的に大規模のデジタル変革に取り組んでいる会社は非常に多い。同調査では、組み立てラインや生産施設にロボット群を導入することを計画中だと答えた割り合いは、調査対象会社の44.9%を占めた。

 試験運用版が公開されたIoTロボランナーは、アマゾンの倉庫群で使われているロボティクス管理システムを土台に構築された。AWSの顧客会社らはIoTロボランナーを使うことで、ロボット群と既存の自動化ソフトウェアを簡単に統合できる。それによって現場作業全般にわたってロボット集団を組織的に稼働させ、それぞれのロボットからのデータを集めて組み合わせ、個々の現場に関する種々のデータを標準化して中央収納庫に保存できる。

https://venturebeat.com/2021/11/28/amazon-launches-aws-roborunner-to-support-robotics-apps/