Monday, February 14, 2022 11:15 AM
インテル、ブロックチェーン用の新型チップを発表
インテル(Intel)は2月11日、暗号通貨の利用拡大に乗じて商機を開拓するために、ビットコインの採掘やNFTの鋳造といったブロックチェーンの用途向けの新しいチップを発表した。
ロイター通信によると、同チップは、2022年下半期に出荷開始される予定で、その最初の顧客には、ジャック・ドーシー氏が率いるブロック(Block)が含まれる。
ブロックは最近、スクエア(Square)から社名を変更し、ブロックチェーン技術を基盤とするサービス展開に注力する方針を打ち出した。スクエアは、小売店や商店らがクレジット・カードを簡単に受け付けられるようにする簡易端末とシステムで成長した。
ブロックチェーンは、コンピュータ網上で取り引き記録を保存する公開分散型台帳として機能し、近年、その重要性を増している。分散型台帳は、ウェブ3(Web 3.0)やNFTといった分散化技術を促進する原動力になっている。NFT(non-fungible token=非代替トークン)とは、デジタル・プラットフォームでつくられる文化的現象や作品の所有権と真正性をブロックチェーン技術によって裏付けた創造物およびその形態。
インテルによると、同チップは、エネルギー効率の高い「アクセラレーター」で、ブロックチェーン関連の演算を高速化するために設計された。ブロックチェーン技術を土台とする演算には、強力な計算能力と大量の電力が必要となる。
インテルは、同分野での存在感と影響力を強めるために、アクセラレイティッド・コンピューティング・システムズ・アンド・グラフィクス(Accelerated Computing Systems and Graphics)事業部のなかにカストム・コンピュート・グループ(Custom Compute Group)という新部門を設置し、ブロックチェーン向けチップの開発に事業資源を投じている。
チップ業界では昨今、ブロックチェーンやそのほかの類似技術にもとづく演算を効率化するためのチップ開発に注力している。エヌビディア(Nvidia)のグラフィクス・カードは、暗号通貨の採掘にすでに広く使われている。エヌビディアはまた、イーサリアムの採掘を目的とした別のチップもすでに流通させている。
https://www.reuters.com/technology/intel-launches-blockchain-chip-tap-crypto-boom-2022-02-11/