Friday, March 25, 2022 7:51 AM

リチウム価格高騰で,EV需要破壊〜モルガン・スタンレー

 モルガン・スタンレーによれば、EVバッテリーメーカーは、炭酸リチウム価格の高騰で値上げが必要になる見通しで、需要破壊につながる恐れがある。ブルームバーグが報じた。

 同社のアナリストらはリポートで、バッテリーの主要材料である炭酸リチウムの中国での価格が過去1年間で5倍に跳ね上がったと指摘。コスト転嫁で、EVバッテリーメーカーは、約25%の値上げ、EVメーカーは最大15%値上げする可能性があり、需要に打撃を与えかねないと分析した。

 リポートは「従来、バッテリーの価格コスト曲線は何年にもわたり年3-7%のペースで低下しており、ほぼ不可避なように思われていた」とした上で、「世界は変化した。それに伴って投入コストの新しいパラダイムが生まれた」と指摘した。