Friday, May 06, 2022 11:59 AM
GFT、製造現場のデータ活用を簡便化
製造業向けのデジタル技術を開発するドイツ拠点のGFTテクノロジーズ（GFT Technologies）は5月5日、データ科学分野の専門知識がなくても人工知能を活用できるようにするソリューションを発表した。
同ソリューションはグーグル・クラウドから提供される。同社は、グーグル・クラウドのグローバル・パートナーで、2019年にはグーグル・クラウドの欧州・中東・アフリカ（Europe, the Middle East and Africa=EMEA）地域のブレイクスルー・パートナー・オブ・ザ・イヤーを受賞した。
PRニューズワイヤーによると、GFTの新ソリューションは現在、自動車業界や製造業界の大企業10社で試験が行われている。
人工知能を活用して製造現場の生産性や効率を高める事業では、データ科学者が非常に重要な役割りを果たす。しかし、データ科学者は世界的に不足している。クウォントハブ（QuantHub）の調べでは、2020年に世界全体で25万人のデータ科学者が不足していると見積もられ、その状況はさらに悪化している。
GFTのソリューションは、データ科学者への依存度を下げるという点で意義が大きい。
「製造現場のデータへのアクセスを民主化する。製造業の工学者らが人工知能に関連した技能を習得できるようになる。製造現場にとって大きな変化になることが、これまでの当社の経験でわかっている」と、GFTの米国・南米事業を統括するマルコ・サントス社長は話している。
同社のソリューションには、マニュファクチャリング・データ・エンジン（Manufacturing Data Engine）とマニュファクチャリング・コネクト（Manufacturing Connect）が含まれる。
前者は、製造現場のデータを処理してクラウド上に保存するための包括的ソリューションだ。グーグル・クラウドのほかの製品とも統合されており、グーグルのデータ・プラットフォームでデータをさまざまに操作できるようになる。
後者は、リトマス・オートメーション（Litmus Automation）と共同開発したもので、工場内の末端電算プラットフォームだ。250以上のプロトコールに対応し、工場内のほぼあらゆる装置やシステムからのデータをグーグル・クラウドとのあいだで交換できるようにする。
製造現場はそれらのソリューションを使うことで、異常検出や予想保守（整備、管理）といった目的で設備データを効果的かつ効率的に分析できるようになる。
https://www.prnewswire.com/news-releases/gft-leverages-google-cloud-to-simplify-ai-deployments-at-scale-in-manufacturing-reducing-dependencies-on-data-science-experts-301540904.html