Tuesday, May 17, 2022 6:49 AM

GM、レッドハットと提携〜ソフトウェア制御車の開発で

 ゼネラル・モーターズ(GM)は、先進的な車載ソフトウェア・ソリューションの開発でクラウド電算技術サービス大手レッドハットと提携し、新しい車載ソフトウェアプラットフォーム「アルティファイ」にレッドハットのオペレーティングシステム(OS)を使用する。

 GMのプレスリリースによると、レッドハットはGMのプラットフォームにリナックスのOS基盤を提供し、その段階的な展開をサポートする。「アルティファイ」は2023年に発売が予定されており、顧客は無線(OTA)更新でソフトウェアソリューション、アプリ、サービスの提供を受けられるようになる。

 GMのソフトウェア制御車およびOS担当スコット・ミラー副社長は「今ではGMはプラットフォーム企業であり、レッドハットとの協力はアルティファイ開発を進める上で重要な要素になる。同社のオープンソース・ソリューションと業務用ネットワークに関する専門知識を取り入れることは、業界で最も開発者に優しいソフトウェア・プラットフォームの提供を目指す当社に大きな利益をもたらす」と話している。

 レッドハットはサイバーセキュリティーや人物認証技術でもGMを支援し、統合されたソフトウェアは、車載安全アプリケーション、インフォテインメント、先進運転支援システム(ADAS)、コネクティビティーなどに対応する。

 GMはレッドハットのOSを使うことで、共通プラットフォームのソフトウェア統合と再利用でコストを削減できるほか、新機能やソフトウェアの改良で市場投入までの時間を短縮し開発サイクルを改善、安全に関するシステムの機能安全認証を取得し、新しい収益源を創出できる。

 GMは、独自の電気自動車(EV)用電池システム「アルティアム」と「アルティファイ」プラットフォームを活用した新しいソフトウェア対応サービスを通じた収益の向上を目指しており、2020年代末までに3000万台のコネクテッドカーが普及すると予想されることから、ソフトウェアとサービスの収益機会を年間200億〜250億ドル程度と見込んでいる。

https://media.gm.com/media/us/en/gm/account/404.detail.html/content/Pages/news/us/en/2022/may/0510-redhat.html