Wednesday, May 18, 2022 6:58 AM

ピレリ、メキシコの新研究開発センターに1500万ドルを投資

 イタリアのタイヤメーカー、ピレリは、2年間で1500万ドルを投じ、メキシコ・シラオ工場に新しい研究開発(R&D)ハブを建設する。Tire Reviewが報じた。

 タイヤ生産のデジタル化に加え、将来のタイヤに必要な技術の開発を支援する。

 新センターは以下の先端技術に重点を置く。

・ビークルダイナミクスを予測するための仮想数理モデルの適用
・新しいタイヤ内部試験方法の開発
・タイヤ製造におけるデジタル手法の採用<
・タイヤが空気圧や温度などの重要な情報を直接車両に送信するための技術の開発と実装<
・PNCS(タイヤの転がり音除去技術)などの技術のロボット化

 ピレリは、シラオ工場の生産能力を年間720万本まで引き上げるために3600万ドルを投資している。

 数理モデルベースのシミュレーション試験により、物理的な試作品の試験期間を短縮し、製品開発プロセスを迅速化した。製造プロセスへのデジタルツールの適用は、生産方法を改善・最適化する主要手段として重要になってきている。

 タイヤ業界は、タイヤ性能向上だけでなく、生産に関連する二酸化炭素排出量を改善する新技術開発に、研究開発費を増やすと予測されている。