Tuesday, May 24, 2022 11:20 AM

ビットコイン、70%以上暴落の8000ドルまで下がる可能性

 最大の暗号通貨ビットコインの価値は今後さらに下落し、8000ドルまで下がる可能性がある、とグッゲンハイム(Guggenheim)のスコット・ミナード最高投資責任者は5月23日に予想を示した。同日朝の時点でビットコインは約3万ドルだったことから、同氏の予想は、70%以上の暴落を意味する。

 CNBCによると、「3万ドルをつねに下回ると、8000ドルが最終的な底値になると予想できる」「特に、連邦準備制度理事会(Federal Reserve Board=FRB)の金利引き上げ路線を考慮すれば、底値の余地はまだある」と、同氏は取材に答えた。

 同氏は、FRBがこの数週間に金利引き上げと金融引き締めに大きくかじを切ったことをその主因に挙げている。金利引き上げによって市場に出回る現金が少なくなるため、暗号通貨投資に回される資金が減る、というのが同氏の見方だ。

 ちなみに、米国の金利引き上げと金融引き締めは対ドル円安を誘発する。市場に出回る米ドルに対して日本円の流通量が相対的に増えるためだ。

 ビットコインは、5月はじめに3万ドルを割り込んで以来、3万ドル台を回復するのに非常に苦戦しており、定期的に3万ドルを割り込んでいる。それが常態化すれば8000ドルまで下がる可能性が非常に高まる、と同氏は話した。

 同氏の予想が的中すると仮定するなら、過去1ヵ月間に約5000億ドルが消えた暗号通貨市場にさらなる深刻な打撃をあたえることになる。ビットコインの価値は過去30日間だけで約24%下落している。

https://www.cnbc.com/2022/05/23/bitcoin-btc-could-fall-to-8000-a-70percent-drop-guggenheims-minerd.html