Wednesday, May 25, 2022 11:55 AM
エヌビディア、データ・センターをAI工場に転換へ
エヌビディア(Nvidia)は5月24日、台北で開かれたコンピュテックス(Computex)において、データ・センターを人工知能(AI)基盤のデータ・インテリジェンス・センターに転換させる技術革新を明らかにした。
ベンチャービート誌によると、「人工知能は、すべての顧客にインテリジェンスを吹き込むことで、あらゆる産業に変革をもたらしている」「その結果、データ・センターはAI工場に変貌しつつある」と同社の製品管理担当上席部長パレシュ・カリヤ氏は話した。
エヌビディアが発表した技術革新の一つは、グレイス(Grace)というスーパーチップだ。高性能CPU(central processing unit)のグレイスには二つの設計がある。一つは、同社のNVIDIAリンク(NVLink)インターコネクトで接続された二つのグレイスで構成され、144個のアーム(ARM)v9コアを構築できる。もう一つは、グレイス・ホッパー・ スーパーチップ(Hopper Superchip)と呼ばれるもので、グレイスGPU(graphics processing unit)とホッパーGPUを組み合わせた設計だ。
2021年に初版が市場投入されたグレイスは、アーム設計を基盤とし、人工知能や高性能電算を得意とする。今回のスーパーチップ版は、ASUSやフォックスコン(Foxconn)、ギガバイト(GIGABYTE)、QCT、スーパーマイクロ(Supermicro)、ウィーウィン(Wiwynn)に採用された。それらのハードウェア製造大手らは、グレイス基盤システムを構築し、2023年前半にそれぞれの製品群を出荷開始する見通しだ。
エヌビディアはまた、A100を皮切りに、新しい液冷GPUも発表した。カリヤ氏はそれについて、ダイレクト・トゥ・チップ液冷技術を用いた最初のデータ・センター向けPCIe(Peripheral Component Interconnect Express)GPUと説明した。チップ直下型液冷の新しいPCIe GPUは、2022年第3四半期から出荷される予定だ。
https://venturebeat.com/2022/05/24/nvidia-details-strategy-to-transform-data-centers-into-ai-factories/