Thursday, May 26, 2022 12:10 PM

メリーランド、運転免許証をアップル・ウォレットで表示可能に

 メリーランド州の住民らは、アップル・ウォレット(Apple Wallet)アプリケーションに運転免許証や州政府発行IDを保存できるようになる、とアップルは5月25日に発表した。

 テッククランチ誌によると、メリーランド州はそれによって、アリゾナ州が3月に導入した同機能に対応する米国で2番目の州となる。

 メリーランド州の州民らは、アップル・ウォレットにIDを登録すると、地元の空港にある運輸保安局(Transportation Security Administration=TSA)の検問所でアイフォーンやアップル・ウォッチにIDを表示できる。一般に、デジタル版として表示されるIDは、特に公的機関の身分証明では無効だ。

 現時点では、ワシントン国際空港(BWI)とロナルド・レーガン・ワシントン・ナショナル空港(DCA)のTSA検問所が、そのデジタルIDに対応する。

 アップル・ウォレットにIDを読み込むには、メリーランド州住民がアイフォーン・アプリケーションの画面上部にあるプラス「+」ボタンをタップし、「運転免許証または州のID」を選択して、画面の指示に従って設定と認証の過程を開始する。本人確認は、自撮り後に既存の運転免許証または州身分証明書の裏表をスキャンすることで実行される。

 さらに、その過程には、不正防止のために、登録設定過程で顔と頭を動かすことを要求する手順もある。

 利用者の運転免許証または州発行IDがアップル・ウォレットに登録されると、アップル・ウォレット身分証明システムに対応する検問所で専用ID読み取り機とフェイスIDまたはタッチIDで身分証明が実行可能となる。

 アップル・ウォレットを活用した身分証明が公的機関で採用される動きはこれから徐々に強まる可能性があるとみられる。

https://techcrunch.com/2022/05/25/maryland-becomes-the-second-state-to-offer-drivers-license-and-state-id-in-apple-wallet/