Tuesday, May 31, 2022 11:25 AM

ロシア、アップルやグーグルらを標的に

 ロシアは、西側諸国からの経済制裁によって企業活動や外貨獲得、そのほか広範で経済的に厳しい状況に直面しているため、米国のインターネット・サービス・プラットフォーム大手らに罰金を科すことで現金を集めようとしている。

 PCマガジンによると、ロシア連邦通信・情報技術・マスコミ分野監督庁(The Federal Service for Supervision of Communications, Information Technology and Mass Media=Roskomnadzor)は、アップル(Apple)とグーグル(Google)、エアビーアンドビー(Airbnb)、ピンタレスト(Pinterest)、トゥウィッチ(Twitch)、ライクミー(Likeme)、UPSに対し、ロシアの法律に違反したという理由で訴訟を起こした(UPSは物流サービス大手)。

 グーグルは、個人データをロシア国外に保存したことで2021年に4万6000ドルの罰金を科されたが、今回は2回目という理由で9万ドルから最大27万ドルの罰金を科される可能性がある。

 グーグル以外の上記の米企業らへの罰金額は、初犯ということで最大9万ドルとみられる。

 グーグルは5月初めに、ロシア当局よって銀行口座を差し押さえられ、業務を継続できなくなったためロシアで破産を申請した。したがって、グーグル・ロシアは罰金を科されても払えない。そのため、ロシア以外にあるグーグルが罰金を払うことになるが、米政府が対露制裁措置を実施していることから、グーグルがロシアに罰金を払う可能性はきわめて低い。

 それに対するロシア側の対応が注視される。

https://www.pcmag.com/news/russia-targets-apple-airbnb-google-likeme-pinterest-twitch-ups